チャミノガヤドリトガリヒメバチとチャミノガ

チャミノガヤドリトガリメバチ
このハチは、写真を撮っている時点で、かなり特殊なものに思えた。触角の色のつき方やら、胸にある二ヶ所の白い部分、お尻のとがり具合など、かなり特徴的なものだろう。自分なりにも多少は調べてみて、ヒメバチの仲間かと思っていたら、先の同定会でもヒメバチの仲間だろうとのお墨付きをいただいた。



(2012/08/25 撮影)

ところが、種まで同定することは意外と手間取った。かなり昆虫に詳しいと思われる方のサイトでも、ヒメバチの仲間は難しいということで、種まで同定されていないことが多かった。

それでも、こんなに特徴的なのだから、どこかに似たような写真がないかと、Google の画像検索で、しつこく探した。最初は、ヒメバチで検索して、その後トガリメバチの仲間に体全体の感じが似ているような気がして、さらに頭から胸の白い模様などにも注目して探していたら、「小さき者たちの世界」というブログのチャミノガトガリヒメバチに行き着いた。

このブログの作者の方も、かなり苦労して同定されたようなので、私のレベルではここまで行き着くことができたことで、それなりに満足している。


チャミノガ
上のチャミノガヤドリトガリメバチは、チャミノガに宿るということだろう。そうすると、ミノムシの方も気になってくる。ミノムシのことを検索してみると、チャミノガオオミノガがあり、オオミノガは、オオミノガヤドリバエの寄生によって激減していることが書いてある。

それで我が家にもいたはずと、写真を撮ってみると、以下のようなものだった。



(2012/09/05 撮影)

(2012/09/06 撮影)

枝を使ってミノを作っていることからするとチャノミガだと思えるが、枝にぶら下がりかたはオオミノガという気がしないでもない。中央がふくらんで紡錘形になるかどうかでは、あまりふくらまないチャミノガのような気がする。今の段階では、なんとなくチャミノガということにしておく。

2個体しか見つかっていないので、もう少し数が見つかれば、ミノを切り開いて中味を確認したいと思っている。