ヒャクニチソウ

今回の種類で、路傍百種自宅編は、400種目になる。400種目に取り上げる種類として、少し前からヒャクニチソウにしようと決めていた。



(2012/08/01撮影)

(2012/08/20撮影)

この花は、妻の母が持ち込んだものである。2009年に、実家のほうで種を撒いて苗を作ってくれていたものを、花壇に並べて植えた。そのときに、根の周りを土団子でくるんで、植えつけるのだと教えてもらった。庭が殺風景だから、こういう花でも少しは賑わいになるだろうとのことだった。

百日草の名のとおり、長い間花が咲いて、おまけにその種から毎年芽生えて、庭のあちこちで花が咲くようになった。今年で4シーズンは咲き続けていることになる。最初の年には、いろいろな花の色が見られたのだが、だんだん色が偏って来て、濃いピンク色が大部分を占めるようになって来た。この色が一番野生型なのだろうか。花の形は、舌状花がはっきりしているものと、八重咲きになるものが混じっている。

今年は、少しは新しい遺伝子を入れようと、種を買ったのだが、撒くチャンスを逸して、そのままになってしまった。

いつも参照させてもらっている岡山理科大学植物雑学事典をみると、筒状花が5裂すること、その後、柱頭が二分すること、筒状花の部分が成長し続けることなどが書いてある。特にどうってことのない花だと思っていたので、その記述を読まなかったとしたら、筒状花にまで注目することはなかっただろう。



(2012/08/23 撮影)

この写真では、上の方の中心部から、筒状花の蕾、5裂したもの、その下に二又に分かれた柱頭、そして花びらのところに舌状花の柱頭が見えている。ついでに写っているハチは、たぶんニホンミツバチだと思うのだが、どうだろうか。


母の思い出とともに、いつまでも庭で咲き続けてくれることを期待している。