今年初めて見つけた春の草:ヤブチョロギ、タツナミソウ、ムシクサ

少し時期が過ぎてしまったが、我が家の庭で、今年になって初めて見つかった春の草を取り上げたい。

●ヤブチョロギ
この植物は、春の初めに、庭の隅で妻が見つけた。ホトケノザとはちょっと違った花が生えている、とのことだった。



(2012/04/21 撮影)

そのときには、オドリコソウの類かなと思っていたのだが、このブログの文章を書くために、オドリコソウやヒメオドリコソウの写真を眺めてみると、どうもぴったり一致しない。

結局、「日本の植物たち」のシソ科のところをじっとニラんで、ヤブチョロギに行き着いた。ヨーロッパ原産の帰化植物らしい。私が住んでいる県の名前と合わせて検索すると、みかん畑などでよく見つかっているらしい。

我が家の庭では、見つけた一角に数本が生えているだけだったので、どこからかタネが飛んできたのだろうか。あるいは、春の時期にウメやサクラを見るのに、周辺を散歩したときに、野草を持ち帰ったりしているので、そのときにタネが混じっていたのかもしれない。


タツナミソウ
同じシソ科の植物で、タツナミソウも今年になって初めて咲いた。



(2012/04/21 撮影)



(2012/04/26 撮影)



(2012/05/03 撮影)

この植物は、昨年の春にいくつかの場所を散歩したときに、株を持ち帰ったことを覚えている。しかし、どこで採集したものが根付いたものか、定かではない。

インターネットのいろいろな写真を見ていると、下唇の部分の模様が微妙に違っているように思える。遺伝的な背景があるのだろうか。来年以降、どのような花が咲くか、注目したい。


●ムシクサ
この植物も、今年になって初めて気がついた。




(2012/05/03 撮影)

花の大きさが、同じ時期に咲くハナイバナに似ているのだが、葉っぱの付き方や植物全体の姿がまったく違っている。この植物の同定にはかなり苦労した。全体の姿と小さな花に注目して、いくつかの候補に絞るとともに、もしムシクサならば、特徴的な実(まさにオオイヌノフグリと同じ仲間だからだろう)をつけることから、実が出来るのを待って、なんとか同定できた。

この植物は、おそらく友人からもらった家庭菜園の土に混じって入って来たものと思われる。その土を入れた畑のウネに特によく生えている。