ノミノフスマ、ツメクサ

今回取り上げる植物は、以前から認識していながら、取り上げるチャンスがなかったものである。

ハコベの仲間では、、2010年にオランダミミナグサを取り上げた。そのときに、もう少し繊細な感じで、花びらが“10枚”あるものも見つけていたのだが、同定に自信が持てないまま来ていた。



(2012/03/20 撮影)

いつもの植物雑学事典のナデシコ科で、似たような花としてウシハコベとノミノフスマが挙げられているのだが、どうやら葉の付き方やら、めしべの柱頭が3分裂しているところから、ノミノフスマらしい。

ウシハコベのような葉っぱの付き方をしているものも生えているような気もするので、見つけたらまた追加したい。


この植物は子供の頃から、名前は知らなかったが、認識はしていたものである。町の中の住宅密集地の生家でも、コンクリートのちょっとした継ぎ目などから生えていた。どこでも生えてくるたくましさと、濃い緑色が、子供心にも記憶に焼き付いていたようだ。ツメクサという名前は、大学時代に図鑑を見て知ったように思う。




(2012/04/21 撮影)

これまで取り上げなかったのは、花の特徴をうまく撮影が出来なかったことによる。小さい花でピンボケになってしまうのと、花の咲く時間が、昼間に限られているように思える。

この植物も、以前はイネ科の植物が地面を覆っているうちは、それほど多くなかったと思う。畑のウネなどで、他の植物が覆っていないところで増えてきたように思える。今後の増減についても注目して行きたい。