ヌメリイグチ、キノコバエの一種

我が家の庭に生えてくるキノコはあまり多くない。畑に枯れ草を積んだところなどに、小さなキノコが生えてきたことがあったが、すぐに消えてしまって、写真が撮れなかったりした。日当たりが良すぎて、キノコには適していないのかも知れない。




(2011/11/14 撮影)

このキノコは、芝生の上に生えていた。キノコのことをほとんど知らない私でも、裏側を見るとイグチの仲間であることはわかるので、食べれるかなあと思ったが、芝生の上に生えるのは、ヤバそうな種類もあるのではないかと思って、写真を撮るだけで、捨ててしまった。

後から考えると、生えていたところのすぐ上には、以前に取り上げたクロマツの古い方の株が生えていて、どうやらその根っこが伸びてきたところに生えたらしい。それで、クロマツのところに生えるならば、どうやらヌメリイグチではないかと思うのだが、どうだろうか?

大学院生の頃、研究室の前には立派なクロマツが何本も植わっていて、いろいろなキノコが生えて来た。その中でヌメリイグチは、毒きのこであることを意識せずに食べられるものとして、よく食べたものだった。我が家でも、次に生えて来たときには、食べてみたいと思っている。




(2011/11/14 撮影)

この昆虫は、ヌメリイグチを見つけたのと同じ朝に、生垣のレッドロビンに止まっていたものだった。最初は、蚊の大きなものかと思ったが、それにしては少しガッシリしているものと思って、写真に撮った。

例によって、ハチであるのかハエであるのかもわからなくて、しかも、いいポーズの写真がなかったのだが、脚が細くて、その真ん中あたりに白い横枝が伸びていること、また触角が少し長めであることなどに注目して、いつもの岐阜大学のページなどをじっとニラんで探した。すると、このキノコバエ科の一種に似ているように思えるのだが、どうだろうか。

上のヌメリイグチが生えたのに合わせて、飛んで来たのだとすれば、まさに辻褄が合うのだが、キノコの方は、卵が産みつけられたかどうかを確認する前に、捨ててしまった。また、キノコバエは、キノコだけでなく堆肥などからも発生するらしいから、キノコとは関係なしに見つかるかも知れない。こんな小さな蚊のような虫でも、いろいろ注目点があるものだと思った。