サンカククチバ
このガは、先の週末の朝に見かけたものだったが、特徴的な模様をしていることから、簡単に名前が見つかるものと思って、写真に撮った。
(2011/11/05 撮影)
いつもの岐阜大学のページで、ガのところを順番にしらみつぶしに見て行って、ヤエヤマサンカククチバに似ているのではないかと目星をつけて、「みんなで作る日本産蛾類図鑑」で、サンカククチバに行き着いた。
この名前で検索をしてみると、意外と珍しい種類のようだ。この「高知の自然」というブログによれば、高知県では、2000年代の初めころには、四国で初めて発見というくらい珍しい種類だったそうだが、今では普通の種類になっているらしい。こちらのブログでは、和歌山県で700種くらいのガの写真を撮っておられる方にしても、初めての種類だったらしい。そういうことで、私が住んでいるところにいたとしても不思議ではないのだが、まったくのガのシロートが、マグレで珍しい種類を見つけたことになる。
また、このところの擬態を考えて来たことからすると、このガはなにかに化けているに違いないと思えてくる。パッと見たところは、枯れ草のワラだろうか。特に、後縁に沿って、2本のワラが重なっているかのような立体的な模様になっている(片目をつぶったり、目を細めてみると、却って立体感がしてくる)。それにしても、全体の三角形や、下向きの矢印状の形などは、なにか意味するものがあるように思えるが、よくわからない。
いずれにしても、このような種類に出会うと、同定が難しいことも忘れて、またガの写真をとってみようかという気になってくる。