マダラヒメバチ?とセロリ

畑のウネのセロリが花をつけているところに、ハチが止まっていたので、同定を試みた。いつも書いているように、ハチもアブも区別がつかないレベルなので、そう簡単に同定出来るものではないと思っているのだが、ちょっと模様が特徴的だったので、しつこく調べてみた。




(2011/06/29 撮影)

いつもの「福光村昆虫記」ハチのページをじっと睨んで、マダラヒメバチと似ているかと思えたのだが、腹部の後端の2節の色の付き方が、福光村の写真では2節とも黄色くなっているのに、私の写真では後端の節が黒くなっている。さらに、触角も先端が黒くなっている。

それで、この種類が属するヒメバチ科を調べようと検索してみたら、これがまたとんでもなく種類の多い分類群らしい。(ハチの資料-イントロダクション−ヒメバチとは? - Information station of Parasitoid wasps

それで、多くのサイトでも、「ヒメバチ科の1種」ということで、同定を保留しているものも多い。ということで、そこまでの同定でも構わないのだが、いろいろな写真を見ていると、こちらのマダラヒメバチとよく似ているような気がして来たので、間違っているかも知れないが、一応マダラヒメバチとしておく。そちらの写真はシシウドの花に来ている。セリ科の花が好きなのだろうか。あるいは、セリ科につくキアゲハの幼虫に卵を産もうとしているのだろうか。


今花をつけているセロリは、昨年の秋に植えた。今年の冬は寒くてほとんど伸びなかったのが、暖かくなったと思ったらトウが立って来て、スジが多くて食べられなくなってしまった。それで放置していたら、花がどんどん咲いている。

改めて写真に撮った花を拡大して見てみると、5枚の花びらが見てとれる。雄しべが5本であることや柱頭の状態まではよく見えないが、セリ科の花の特徴をしているのだろう。セリ科の花は、散形花序が思い浮かぶが、花自体も面白そうだ。

これまでに、セリ科の植物として、マツバゼリヤブジラミツボクサなどを取り上げた。あまり意識していなかったが、それぞれが5枚の花びらを持っているようだ。マツバゼリとセロリは同じ属に所属するのだった。

作物としては、あまり食べられなかったけれど、いろいろ楽しませてもらったので、来年も苗が手に入れば、また植えたいと思っている。