アオクサカメムシ

家庭菜園のナスビが、秋ナスの季節になるものと思っていたら、かなりの虫の被害に遭っている。ひとつには、先に述べたクロメンガタスズメの巨大な芋虫が、また2匹出現して、葉っぱをかなり食べてしまったこと。もうひとつは、以下のカメムシのために、ナスビの実が変色したり、萎びてしまったりすることである。



(2010/09/11 撮影)

(2010/09/25 撮影)

最初、小さな虫が、ナスビの実の表面などに群がっていたときには、また知らない生物が見つかったと喜んだものだったが、実りかけたナスビが、次々と萎びて行くのは、少しショックだった。殺虫剤は撒かないと決めているので、振り払ってみても大した効果はないだろうと、ただ為す術もなく眺めているしかなかった。それでも、大きくなるにつれて、数も減って来て、成虫を見たのはほんの何個体かで、大部分はどこかへ行ってしまった。

種類の同定についても、小さい間は、なかなかぴったりするものに出会えなかった。大きくなったものを見て、アオクサカメムシとわかった。これと同じものは、昨年にも写真に撮っていた。これでもまだ終齢幼虫らしいので、もう一度脱皮をして、全体が緑の個体になるらしい。この全体が緑のものは、網戸に大量に集まってくるのを見たことがある。

このカメムシが大発生したときには、地方新聞の記事でもよく取り上げられる。これまでは、そんな大発生をするような農業をやっていることが問題なのだと、他人事のように思っていたが、いざ自分のところで発生すると、なんとかならないものかと思う。多少萎びたり、表面が変色したりしたナスビでも、我が家で収穫されたものだと思うと、喜んで食べるのだけれど…。