オヒシバ、メヒシバ、アキメヒシバ
イネ科の植物は、春の時期には、取り上げ損ねたものがいくつかあったのだが、夏から秋にかけては、昨年既に取り上げてしまったものが多いようだ。昨年取り上げていなかったもので、ごくありふれたものが、今日取り上げるオヒシバ・メヒシバだろう。これらの植物は、子供の頃からも馴染みの植物で、オンとメンということで区別していた。オンは“相撲”(結び目を作って、引っ張り合いをする)に使えるが、メンは役立たずの雑草だった。
(2010/09/05 撮影)
そんなオヒシバであるが、花穂のところに小穂がどのように並んでいるかなど、注目してみたことはなかった。いつもの植物雑学事典の写真とは、小穂の形が少し違っているようだが、発達段階が少し若いのだろうか。
(メヒシバ)
(2010/09/05 撮影)
メヒシバについては、いつもの植物雑学事典を見ていると、よく似たものが3種類あるようだ。試しに、我が家に生えているもので、違っていそうなものを写真に撮ってみると、たしかに、2種類ありそうだ。おそらく、メヒシバとアキメヒシバで、小穂の形が細長い(メヒシバ)か卵状楕円形(アキメヒシバ)かに注目すれば、区別できるようだ。
さらに、いったん区別したうえで、生えている植物を眺めてみると、たしかにアキメヒシバの方が、花穂が華奢なように見える。それに花穂が色が、メヒシバの方が緑っぽい気がする。そんな風に区別が出来るようになってくると、これまですべてメヒシバだと思っていたものが、新たに世界が区切られて見えて来るようで、うれしくなってくる。