ニクバエの一種

このようなハエは、いかにも不潔な感じがして、この路傍百種を始める前ならば、目についても、目をそらしていたものなのだろうが、今や写真を撮る方向へ行ってしまう。ちょっとピンぼけなのだが、いかにも汚そうな腐ったエサを食べているところが撮れた。



(2010/08/22 撮影)

ニクバエには、胸に3本の縦スジがあり、腹部に特徴的な市松模様が見られるということなのだが、日本に100種以上いて、とても外見からだけでは種類が見分けられないらしい。いつも世話になっている福光村昆虫記でも、ほんの数種だけが同定されていて、それ以外はニクバエ科で止められている。

それでは、専門的にどのように同定されているのかというと、やはり交尾器をみるらしい。一応のリストもあるようだから、これに従って、関連文献なども揃えて、いちいち参照しながら、既存の体系を理解することになるのだろう。

このあたりのサイトは、古田治さんという方が作られているらしい。試しに、庭にいる種類の交尾器を見てみたい気にはさせられるのだが、その前に、採集をして、交尾器を取り出すことを考えると、どうも不潔な気がして、やりたくないなあ。アルコールに浸けるか…。