ミカドトックリバチ

ハチは、目についたものから写真には撮るのだが、同定が難しいという印象があって、なにがなんでも同定をしようという気にならずに、未同定のものが溜まっていっている。今回の種類は、比較的大きかったので、なんとかなるのではないかと思って同定を試みた。



(2010/08/23 撮影)

いつもの岐阜大学のページを眺めていると、どうやらミカドトックリバチらしい。写真は模様が不明瞭なのだが、腹部のくびれた感じなどから、トックリバチの類であることは間違いがないものと思う。

トックリバチの仲間は、泥の家を作るらしい。そういえば、家の壁などに付いているそのような巣を見たような気もするが、これまで気にも留めて来なかった。今度見つければ、じっくりと観察してみたい。


この種類の学名は、Eumenes micado Cameron, 1904 ということらしい。種小名の綴りを mikado と書いているものもあって、どちらが正しいか確信はないのだが、検索で多い方を採用した。おそらく、帝ということだろう。1904年の命名ということは、明治時代ということになる。Cameron という人が、どういう人で、この種類の標本をどこで採集したのかと考えると、いろいろ興味は尽きないが、追々と探索してみたい。