メマツヨイグサ

5月の下旬に、「マツヨイグサ、コマツヨイグサ、ユウゲショウ(赤花、白花)」を取り上げたときに、我が家で生えている別の種類としてメマツヨイグサのことをそのうちに取り上げるつもりでいたのだが、適当な花が咲いた株が育たなくて、後回しになっていた。今、畑の畝のところに、メマツヨイグサがよく伸びて来たので取り上げる。



この植物は、2007年秋に、前に住んでいた家の周りから移植したものに起源していると思われる。そのときにはロゼッタ状で、オオマツヨイグサを移植したつもりでいたら、次の年に咲いた花が、思っていたよりも小さくて、がっかりした。そのときに、背丈が伸びるマツヨイグサの仲間で、メマツヨイグサという種類を知った。

2008年に咲いた株がタネをつけて枯れて、その次の年にいっぱい生えてくるのかと思ったら、2009年は開花したものがなく、2009年の秋に芽生えてロゼッタ状になったり、2010年になってから芽生えたものが、今年の花をつけているようだ。つまり、2008年に実ったタネは、2年後の2010年になって開花していることになる。

このような2年周期で生えるということは、毎年毎年花をつけているところでは、どの年のタネから芽生えたのか特定できないだろうが、たまたま我が家では移植した株がはっきりしているために、2年生であることが明瞭に示されている。なかには、急速に成長して、1年で花をつけるものがいたりしても不思議ではないと思うし、また外部からタネが飛んで来たりすると、このような2年周期が崩れてくるのだろう。今後も注目して観察して行きたい。

マツヨイグサの仲間では、メマツヨイグサコマツヨイグサ要注意外来生物に指定されている。コマツヨイグサがどこでも生えてくるのに対して、メマツヨイグサは花をつけるまでに時間がかかるようだ。増やしたいと思ったオオマツヨイグサは、最近見なくなった。単に指定して終りということでなく、このような動態に注目して行く必要があるだろう。