ハマナデシコ、ハマアザミ




ハマナデシコは、前に住んでいた家の周囲に生えていたものを、2007年秋に移植したが、あまり拡がらなかったので、改めて2009年の夏前に何株かを持って来た。それが拡がったらしくて、今年は道路沿いの花壇の部分に、新たに芽生えたものがかなり生えている。

花弁が5枚で、雄しべは5本が2組(長短)あるようだ。雄しべは2段階で伸びるということなのだろうが、このことの適応的な意味はよくわからない。

学名が Dianthus japonicus ということで、花が二つということかと思ったが、前の di は、Dios(神) のことで、花の美しさをジュピターに例えたということらしい。この花を見ている限りは、なんと大げさな名前かと思ったが、この属にはカーネーションなども含まれるので、そういう名前にふさわしい花もあるのだろう。







ハマアザミも、2007年の秋に、海岸に生えているものからタネを採って来て、土に軽く埋めた。2008年は花をつけていたかどうか記憶がないのだが、昨年はそこそこ花をつけたものがあったので、今年は新しい芽生えも増えている。

いつもの「日本の植物たち」には、アザミ属として47種が載っている。それぞれの種類について区別点をたどる自信はないので、浜に生えていたからハマアザミとエイヤーと同定した、

いつもの植物雑学事典のノアザミのページによれば、アザミの花は、筒状花が集まったもので、最初は、おしべの葯や花粉が目立っていて、その後めしべの柱頭が伸びて来て、その先が二分するらしい。上の写真は、ちょうど二分しかかっているところだろうか。


上の2種とも、海岸に生えるのだから、過酷な環境にも耐えられるものと思っていたら、我が家の粘土質の土があまり適さないのか、案外増えないでいる。昨年辺りから、花をつけるものが増えてきたので、芽生えも増えているが、他の種類と競合するような場合には、あまり強くないのかも知れない。