ニジュウヤホシテントウ

テントウムシは、先にナミテントウを取り上げたときに、模様がアテにならないということで、出来るだけ多くの個体を撮影しようと思っているのだが、案外見つからない。幼虫なども、春の頃に何種か撮影したのだが、季節が進んで、掲載のチャンスを逸してしまっていた。

少し前にたまたま撮ったニジュウヤホシテントウを取り上げて、名前談義でお茶を濁したい。



(2010/07/23 撮影)

このテントウムシは、ナス科の植物の葉っぱを食べる害虫らしい。ナス科の植物は、畑にいっぱい植わっているが、あまり気にしていない。今年は、ナスビの収穫がうまく行っているので、気がついていないだけかも知れないが、

ニジュウヤホシということだから、28のホシということだろうが、ナナホシテントウにシロジュウシホシテントウとかもあるようだから、7の倍数のようではあるが、各ホシが倍化して行くことで増えて行くのか、よくわからない。

それにしても、本当に28個あるのだろうか。子供の頃は、「二十や」ということで、二十個あるのかと思っていた。私が撮った写真からは、すべての点を数えられないのだが、この写真からは、片側に14個あるのがわかる。前から3−4−3−3−1と並んでいるので、その2倍として、たしかに28ありそうである。ナナホシテントウの方は、1−2−1のようで、前の1が正中線上で融合して7個のようである。こういうパターンの解釈も、ナミテントウの場合のことを考えると、一筋縄では行かないのかもしれないが。

学名も、Epilachna vigintioctopunctata ということで、種小名も、まさしく28の点ということを示している。ナナホシテントウの方も、 septempunctata という種小名を持つから、やはり7つの星という意味らしい。シロジュウシホシテントウは、quatuordecimguttata という種小名で、まさにラテン語の数のお勉強みたいである。しかし、必ずしもすべての学名が数を表現しているわけでもなく、すべての和名が、学名の直訳でもないようだ。