アオメアブ、ウシアブ

細長いアブとして、シオヤアブの名前くらいは知っていて、我が家の庭にも飛び回っているのだが、なかなか止まったところを写真に撮らせてくれない。それで、以下の写真は、ようやく写真にも撮れて、しかも交尾かタンデムになっているところを撮れたものと思ったものだった。





(2010/07/25 撮影)

ところが、シオヤアブのページを見てみると、かなり感じが違うようだ。例えば、腹部の毛の生え方や尾の伸び方なども違っている。それで、このあたりの種類をじっとニラんでいると、背中側に乗っている個体は、アオメアブのように思える。

このあたりの仲間は、交尾をするときには、お尻とお尻を合わせるらしい。そうすると、腹側に把握されている個体は、形も色も違っていることからして、どうも雌雄差ということではなく、背中側の個体が、抱えている個体を捕食しているらしい。口を背中の中心部に差し込んでいるのだが、これだって交尾の一種かも知れないと思ったりもしたのだが、どうやら体液でも吸われているらしい。

そうすると、食べられている個体の種類は?ということになるのだが、こちらは背中が見えないのでわかりにくいのだが、どうやらウシアブと思われる。同じアブ同士で、このような食う食われるの関係になることは、少し不思議な感じがしたが、このような飛びかかる捕食者の場合には、あまり相手を選ばないということだろうか。

それでも、いろいろ検索してみても、「アオメアブがウシアブを食べる」という写真はあまりないようだったので、この写真は珍しいものになるだろうか。