アカテガニ



(2010/07/17 撮影)

我が家に出現したこのアカテガニは、7月17日の19時過ぎに撮影した。少し薄暗くなりそうで、フラッシュをたいて撮影したが、逃げまわって、なかなか撮影させてくれなかった。見つけたときには、まだまだ子供の個体かと思っていたら、写真に撮ってみると、爪の大きさからは雄のように思える。

ちょうどその日は、近畿地方の梅雨の開けた日で、まだ湿り気が残っている排水路の側溝に沿ってウロウロしていたようだ。7月12日が新月で大潮だったから、この個体は、海へ降りていて、繁殖にも参加していたのだろうか。

我が家から海岸線までは、200メートル程度だろうと思うが、海岸沿いに道路があるし、海岸線は石組みの堤防で囲まれている。それでも道路の交通量はそれほど多くはないし、堤防の途切れたところもあるだろうから、アカテガニやベンケイガニの類いが、絶滅はしないで残っているらしい。

子供の頃、アカテガニを赤爪と呼んでいた。今から思えば不思議なことだが、子供の頃住んでいた家は、やはり海岸線までは200メートル程度の距離で、その家の周りに、アカテガニなどのカニがウロウロしていた。それが、道路や家の前の路地がアスファルトで固められ、堤防もコンクリートで固めるなどして、カニが住めるような環境ではなくなって行ったのだろう。

今の我が家も、アスファルトの道路で囲まれていて、決して自然の状態ではないと思えるが、どこかで海とつながっているようで、うれしい。

前にベンケイガニを取り上げた。我が家の周りに、どれだけの種類のカニがいるのか、徹底的に調べたことはないのだが、脱皮殻などにも注意しながらリストアップしていきたい。