ヤブジラミ

この植物は、玄関横の、レッドロビンの植え込みの下から生えているのを見つけた。たぶんセリ科で、○○ニンジンとか、○○セリといった名前になるものと思っていたが、一週間ほど前に周辺を散歩しているとき、道沿いの空き地に密生しているのを見つけたので、きちんと同定しようと思った。



(2010/06/12 撮影 )

(2010/06/15 撮影 )

いつもの植物雑学事典によれば、セリ科のヤブジラミらしい。よく似たものにオヤブジラミというのもあるらしいが、実のつき方などから、ヤブジラミと思える。このような花のつき方を、傘形花序とか散形花序とか呼ぶらしい。そういえば、植物図鑑などの冒頭か巻末にそのような形態の図が載っていたと思うが、このように実物を対照させないと、意識しないものなのだろう。

空き地に生えていたので、帰化植物かと思ったら、日本全国・台湾から朝鮮・中国などに分布するらしい。果実が、ひっつき虫だから、ヒトの行くところに簡単に広がるのだろう。

我が家の玄関横に生えているものも、私を含めて我が家に往来した誰かが引っ付けて来たに違いない。少なくともこの場所には、昨年は生えていなかった。ひっつき虫が、庭の中に広がって欲しくはないのだが、来年はどうなっているだろうか。