シロツメクサ

シロツメクサは珍しくもないが、マメ科らしいところを示そうと、少しアプで撮ってみた。



(2010/06/04 撮影 )

撮ってみた後で改めて考えたのだが、今年はシロツメクサがそんなに多くなかったような気がする。つまり、マメ科の一面に広がる植物として、ミヤコグサ、ウマゴヤシコメツブツメクサなどを、この春に取り上げたのだが、シロツメクサを取り上げるほどには、一面に咲いてはいなかった。たしかに、何ヶ所かでポツポツ咲いていたようには思うが、去年はもっと咲いていたように思う。それで、以前の写真を探してみると、以下の写真が見つかった。



(2009/05/09 撮影 )

この場所は、ミカンの木の横なので、場所もよくわかる。このときには、ミヤコグサシロツメクサがほぼ拮抗しているが、画面をよく見ると、ミヤコグサやコメツブツメクサモ混じっているようにも見える。今年は、この場所を、ウマゴヤシが圧倒的に覆った。それというのも、この場所でウマゴヤシの写真を撮って、同定したこともあるが、あまりにも広がりすぎたのだが、肥料になるかもと思って、刈り取ろうかどうしようかと、少し考えたからである。結局、刈り取った茎が大量に出て、それが今もミカンの木の横に積まれている。そして、ウマゴヤシは時期が過ぎて、ほぼ枯れてしまっている。

そんな訳で、マメ科の植物の増減が、劇的であるのに驚いている。いつもの植物雑学事典によれば、シロツメクサは「踏みつけや刈り取りには結構強く、地表近くに張り巡らした茎から迅速に再生してくる」とあるのだが、ミヤコグサとの種間関係には敵わなかったということだろうか。実は、この場所には、ミカンのために腐葉土をまいたと思う。そんなことも、両者の種間関係に影響したのかも知れない。

シロツメクサから発したことだが、改めて、定点で観察を続けることの重要性を痛感している。