キツネノボタン、アメリカフウロ

今日取り上げる植物は、とくに関連はないのだが、どちらもある程度のグループはわかっていて、このブログに書くために、同定を試みた種類である。

キツネノボタン
この植物が我が家の庭で生えているところは、水生植物用に水鉢を2つ並べているすぐ横に限られている。おそらく、2年前にその水鉢に入れる植物を近くの湿地から採集して来たときに、一緒に紛れ込んでいた種子が、その水鉢の周囲に根付いたものと思われる。



(2010/05/04 撮影 )

このような黄色い花で、少しエナメルような光沢のある花びらをしたものは、キンポウゲの仲間だろうということは、ある程度想像がついた。でも、同じような花をしているものが多くあって、同定がなんとなく難しそうだとの思いがあった。

たまたま撮った写真に果実も映っていて、そこに弱いカギ爪のようなものが見えるので、おそらくキツネノボタンだろうと同定した。

学名は、Ranunculus silerifolius で、種小名は、 ボウフウの葉っぱという意味らしい。属名の Ranunculus というのは、何度も聞いたことがあったが、それが Rana つまりカエルという単語に、指小辞の語尾がついたものだとは意識したことがなかった。つまり、カエルのいるような環境に生えるということらしい。


アメリカフウロ
この植物は、畑のウネの横に一塊りだけ生えている。なんとなくゲンノショウコの仲間だろうと思っていたのだが、アメリカフウロという名前からして、いかにも帰化植物で、我が家の庭に生えていそうな気がする。今のところ、周囲の空き地にどれくらい生えているか調べていないので、我が家にどのような経緯で入り込んで来たのかはよくわからない。



(2010/04/29 撮影 )

(2010/05/15 撮影 )

いつもの植物雑学事典のページによれば、肥沃な場所では大きな株となるが、路傍などの荒地では小型となり、葉の縁や葉柄・茎は赤味を帯びることが多いらしい。我が家の畑の横のものは、大きくならずに茎も赤味を帯びているから、畑の土とはいうものの未だ肥沃にはなっていないらしい。

学名は Geranium carolinianum ということで、属名は鳥のツルと関連していて、その果実が長いくちばし状であることをツルにたとえたらしい。この長い果実は、下部が割れて反り返って、種を飛ばすらしい。このような種の飛ばし方で、どれくらい広がるのかはわからないが、少なくとも来年は、庭の中でいくつもの株が生えてくるものと期待している。