チャコウラナメクジ

畑でイチゴが実っているのだが、その実がナメクジに食べられるので、ついに業を煮やして、イチゴの周りのナメクジの徹底退治を行った。以前、パンジーの花びらがナメクジに噛じられると妻がこぼしていたのだが、花壇の花ならば我慢ができても、イチゴについては見過ごすことができなかった。

パンジーのときには、ペットボトルで作ったナメクジトラップを試みたことがある。ビールやキュウリなどでおびき寄せるところまでは、うまく行くのだが、なかなかトラップの中で、ごっそり溜まるところまでは行かなくて、朝になると逃げられてしまっていた。ナメクジトラップ用の薬品を使うとうまく行くらしいのだが、畑に毒を撒くのもはばかられて、結局、夜に集まっているときに、懐中電灯を照らしながら、一匹づつ箸で採集するのが、手っ取り早いということになっていた。



それで今回は、イチゴの株の周りの石やプランターなどを、徹底的にひっくり返して、手当たり次第採集した。たぶん50匹以上は採集したと思うが、その効果がどれくらい続くものなのか、そのうちに周囲からまた集まってくることだろう。そもそも、枯葉や小石などを庭のあちこちに放置しているものだから、まさにナメクジに生息場所を提供してやっているようなことになっている。


以上のような格闘をした後で、ナメクジの名前を調べた。チャコウラナメクジというらしい。ヨーロッパ原産で、1970年代以降見られるようになったらしい(ナメクジ - Wikipedia)。そういえば、子供の頃のナメクジのイメージは、もっと大きくて、黒い筋模様もなかった気がする。それは、キイロナメクジらしくて、最近はチャコウラナメクジの勢力伸長にともない衰退したらしい。そうなってみると、キイロナメクジを見つけてみたい気になる。

それに、甲羅(=貝殻)を持っているそうだから、それも見てみたいし、雌雄同体の生き物だろうから、飼育でもして交尾を確認したり、解剖学的な観察もしてみたい気になるが、それは追々とやっていきたい。いずれにしろ、材料はふんだんにある。


写真の中には、オカダンゴムシも写っているが、これはまた項を改めて書いてみたい。