ハハコグサ、チチコグサ、チチコグサモドキ

ハハコグサ・チチコグサの類いについては、正確な名前は調べたことはなかったのだが、我が家の庭にあるものは、外来のチチコグサモドキなどが占めているものと思っていた。しかし、よくよく眺めていると、在来(とは言っても、史前帰化植物らしいが)のハハコグサやチチコグサも混じっていることに気がついた。



(2010/04/11 撮影)

ハハコグサは、我が家の向かいの空き地に生えているのを見つけた。この部分は、溝周辺の整備のために、年に何回かは除草剤が撒かれているところなのだが、その裸地にハハコグサのタネが飛んできたらしい。そのすぐとなりにはチチコグサモドキも並んで生えている。ハハコグサの方は、あざやかな黄色がよく目立つのだが、残念ながら、我が家の敷地には生えていない。さらに残念なことには、この写真に撮った株は、春の草が伸びてきたときに、周囲の草とともに刈り取られてしまった。それでも別の芽生えから小さな花も咲いているようなので、我が家の方へタネが飛んでくることを期待している。






(2010/04/24 撮影)

チチコグサの方は、「葉っぱの形が違うものがある」と妻が言うので、気がついた。たしかに、葉の表側の緑色が濃くて、形も細いものが、どうやらチチコグサらしい。


そうすると、残りがチチコグサモドキということになるのだろう。葉が広いことと、いつもの「植物雑学事典」の「頭花は最初まとまって付いているように見えるが、やがて茎がのびるので、茎の上半分に散在するようにみえる」との記載とも一致する。それに、頭花が毛羽立っていて、なんとなく汚らしい印象がある。


ところが、この「道ばたに見る春の草たち」というページを見ると、チチコグサモドキの他にも、タチチチコグサ、ウスベニチチコグサ、ウラジロチチコグサなどの種類もあるらしい。こうなってくると、どれもが中間型となっているようで、どれがどれかわからなくなってくる。我が家のものは、典型的には、上述の3種だと思えるが、他のものも混じっているのを見過ごしているのか、ちょっと自信がなくなって来た。


それぞれの種類について、葉や頭花などの状態について、今後も観察して行きたい。