マツバウンラン

この植物は、一昨年の春(今の我が家に住み始めて最初に迎えた春)の時点で、庭のあちこちに生えていた。野草の種類も少ない中で、結構気に入った花だった。今年は、早春の植物にやや遅れて、4月の初めくらいから咲き始めた。



(2010/04/11 撮影 )

たぶん帰化植物だろうと思ったのだが、最初はなかなか名前がわからなかった。花の形から、シソ科のところを一生懸命に探したりしたのだが、ぴったりくるものに出会えなかった。いつもの「植物雑学事典」で、ゴマノハグサ科の別の種類を探していて、どうにかマツバウンランという名前にたどり着いた。やはり、アメリカ原産の帰化植物だった。

いったん名前がわかってみると、検索でいろいろなサイトを見ることが出来る。いろいろなサイトで、図鑑に載っていなかったとの記述も見られる。私が持っている図鑑は、ほとんど古いもの(カラー写真よりも彩色画が載っているようなもの)なので、載っていなくてもしょうがないと思っていたのだが、新しい図鑑でも載っていないものがあるらしい。

「マツバウンラン愛好会」というのもあるらしい。日本全国でどのくらい拡がっているかがわかる。北海道でも見つかったらしい。でも東北の県では、まだ見つかっていない県もある。それに沖縄からも見つかっていないらしい。

マツバというのは、地面に這う茎が松葉に例えられる細い葉をしているのだとのこと。そう思って見ると、わずかばかりの葉が付いている。しかし、すっと伸びた花茎に比べるとあまりに小さいのに驚く。

名前がわかると、そこら中に生えているのが目に付く。下の写真は、近くの川へ行ったときに、その河川敷の一角に群生していたものである。



(2010/04/18 撮影 )

競合植物のない荒地に生えるそうなので、少しずつ植物の種類が増えて来た我が家で、今後どうなっていくか注目して行きたい。