ナノハナ

我が家の畑に、菜の花が植わっている。菜花として食べるためもあるのだが、一昨年は、ポツポツと咲いただけだったのが、こぼれ種が少しずつ増えて来て、今年は枯れ草を積んでいたところから自然に生えて来たもので、菜花が食べ放題だった。

そのような食用の菜花もそろそろ終りで、黄色い花が満開になってきたのだが、その中に、以下のような巨大化した花が見つかった。





花のつくりは、基本的な花と同じらしく、花びらと“がく”に、雄しべが6本、雌しべの柱頭が真ん中に伸びている。どうやら、折れたかなにかの原因で、枝全体のホルモンバランスが崩れたかのようである。

このような例が珍しいものなのか、ありふれたことなのか、ネットを検索してみても、「菜の花 巨大 奇形」などのキーワードでは、うまくヒットしない。


なによりの興味は、この雌しべに種が実るかどうかで、しばらく経過を見守りたいと思っている。


(2010/04/20 追記):
上の変形した花は、結局種ができずに朽ちてしまったようだ。実は、その他にも変形した花は、いっぱい見つかった。どうやら、菜花を食べるために花芽を摘んでいるので、結果として茎全体のホルモンバランスが崩れて、このような花が出来ているのではないかと想像している。





(2010/05/07 追記):
Wikipediaアブラナの項目を見ていると、アブラナとセイヨウアブラナで、種の色が違うらしい。ということで、種の写真を撮って見た。



(2010/04/24撮影)

赤い種ということで、在来のアブラナということになる。在来のものは野菜として利用され、セイヨウアブラナは油用に栽培されるということにも一致する。



(2010/04/24撮影)

花がほとんど終わって、種が実ったアブラナを、鳥が盛んにつついていた。それも、先の連休中に、場所を整理するために抜いてしまって、一か所に積んでいる。これで、長らく食用や花として、いろいろ楽しませてもらったものも、終わりとなった。この後、鳥などが食べ散らかしてくれて、来年も庭のあちこちで芽生えてくれるものと期待している。