マンリョウ

我が家の庭にあるマンリョウも、赤い実が色付いている。この植物も、前の住人の方が植えておられたようだ。ナンテンの実を気にすることがなかったら、この植物も特に気に留めることもなかっただろう。森の観察会で、「千両、万両、ありどおし」という言葉を教えてもらったことがあった。モッコクとからめて、「千両、万両持ち込む」などとも言うらしい。植物にご利益を重ねるところが、あまりにも露骨なのではと思ったが、それはそれで、この季節の果実のことを、昔から身近なものとして意識されていたということだろう。




このような赤い実がなる植物を調べていると、実の食べられ方にも順番があるらしい。食べられやすいものから、後になって食べられるものまであるらしい。マンリョウは比較的遅くまで残るらしい。果実がまずいのか、鳥が地面に降りるのが嫌なのか。

今のところ我が家で果実が実りそうな木は、もうこれでおしまいであるが、周辺の住宅にはもっと多くの種類が植わっている。冬の間、どのように食べられていくのか、大まかではあるが、観察をしてみたいと思っている。