コセンダングサ

センダングサの仲間はひっつき虫なので、どこかでくっ付けてくるのだろう。我が家の庭にも、今年なってからも何度か芽生えているのを見つけた。たいていは花がつく前に抜いてしまうので、大きくなるまでは育てないのだろう。抜き忘れたようなものが、花をつけていた。これは、白い花びらを持った舌状花がほとんどないタイプのものである。



(09/11/07 撮影)


同じ分譲地の一角に、白い花びらが目立つタイプのものが一面に生えていた。このタイプは、コシロノセンダングサともシロバナセンダングサともいうらしい。いずれにしても、コセンダングサの変種ということらしい。



(09/10/24 撮影)

ここは、歩行者用の階段があるので、そこを歩く人が運んで来たに違いない。下の写真は、職場の駐車場のところで見つけた。これもそこで乗り降りする人が運んだのだろう。



(09/11/06 撮影)


最初にセンダングサの名前を覚えた何十年か前には、このような大きな花びらを持っているものはなくて、ほんのわずかに白い花びらが混じったものをシロノセンダングサと呼んでいたような気がする。そして、今のところ、私が住んでいる町では、白い花びらを持ったタイプはそれほど多くはないと思う。

5年くらい前に大阪のある町で見たものは、白い花びらが非常に大きいので、不思議に思ったことがある。それに、昨年台湾に行ったときにも、このタイプが道路沿いでかなり広がっていたのが印象に残っている。

この後、白い花びらのものはどのように広がっていくのだろうか。変種ということだから、“雑種”として中間型が出来たりするのだろうか。我が家に入ってくるものにも注目しながら動向を観察したい。


学名は、Bidens pilosa ということで、属名はふたつの歯という意味だろう。引っ付き虫の種のトゲが2本なのかと思ったら、2−4本あるらしい(ひっつき虫)。種小名は軟毛の多いという意味だろうが、どこを指しているのだろうか。葉の表面