カタバミ

昨晩から、少し荒れ模様の天気で、写真が撮れないので、少し古い写真から取り上げたい。カタバミは、特に気にも留めないような植物で、どちらかというと栽培している植物を覆ってきて、邪魔物と見なされる植物だろう。先にヤマトシジミを取り上げたときに、この植物が食草であるということで、意識するようになった。



(2009/10/31 撮影)


花の季節がいつかということもあまり意識したことがないのだが、春から秋にかけて次から次へと咲いているらしい。写真に撮ってみると、また花の構造が気になってくる。この写真からは、どんなに拡大しても目を凝らしても、おしべの数がどうも正確にはわからないのだが、こちらのページを見ると、長いものと短いものが5本ずつあるらしい。そう言われてみると、長いものと短いものが交互に並んでいるように見えてくる。そうすると、なぜ長いものと短いものがあるのか? それぞれの役割は? などと次々と疑問が湧いてくる。

ついでに、柱頭も5つに分かれていて、海岸では長花柱型として長く伸びるものが出現するらしい。そういえば、カタバミに多型があるというのは、どこかで聞いたことがあった。それも、別世界の話として聞き流していたのだが、まずは自宅の庭の生物がどうなっているのか、また近くの海岸でどうなっているのか、追々と確認してみたい。


また、学名の Oxalis corniculata というので、属名は oxys(酸っぱい)からで、葉や茎に蓚酸(しゅうさん)を含み酸味があるからだという。酸素の oxygen も、酸に関係していたということだろう。種小名は「小さい角がある」という意味らしいが、どこを指しているのだろうか。果実の形だろうか。