ツワブキ

11月になって、我が家の庭でツワブキが咲き始めた。周辺の海岸べりなどに自生しているから、在来の種類ではあるのだろうが、実際に我が家の庭にあるのは、たぶん前の住人の方が植えたものと思われる。駐車スペースを岩組みで取り囲んだところに、海岸の岩場をイメージしたかのように植わっている。

おそらくそこから種が飛んだのだろう。周りの庭の片隅などにも生えてきている。下の全体図は、おそらく今年になって芽生えた(あるいは昨年小さい時期に見逃していた)ものと思われるが、小さな葉っぱで、意外と立派な花をつけている。
(2009/11/10 追記):妻によれば、この場所には、昨年からツワブキの芽生えがあったらしい。すぐ隣にツバキの木を植えたために、特に注意が向いていたとのこと。いまのところ、庭の何ヶ所かでツワブキの芽生えがあると思うが、花が咲いているのはこの場所だけのようだ、






このページによれば、ツワブキの花は、「典型的なキク科の花の特徴」を示しているらしい。舌状花に筒状花というのは聞いたことがあるが、筒状花が開いて、花柱が段々と伸びて、先端がふたつに分かれていく過程が、周辺から中心部に向かって配置されているとのことで、上の写真からも読み取れる。このページはキク科の形態が非常にわかり易く解説してあるので、機会があれば顕微鏡などでもっと細かなところまで観察しながら読んでみたいと思った。



(2010/04/20 追記):
種が実ったものが、冬の頃(2010年1月20日撮影)に撮った写真があったので、ここに掲げておく。このような種が、庭の空いた部分に飛んで行ったのだろう。