デュランタ、ランタナ、ムラサキシキブ

以下の3種の植物は、どれも“園芸植物”で、我が家の庭に植わっていても、特に興味はなかったのだが、これらはいずれもクマツヅラ科に属するらしい。ところが、Wikipediaの「クマツヅラ科」によれば、この科は多系統であるとのことで、分類が再検討されているらしい。そう思ってみると、かつてのクマツヅラ科というものは、どのような特徴でまとめられていて、今後どうなって行くのか、興味が湧いてきた。




(2009/11/01 撮影)

デュランタは、デュランタ宝塚という商品名らしい。前の住人の方が植えられていて、玄関先でかなり枝がよく伸びている。刈り込みにも強く、刈った枝も簡単に挿し木が出来るようで、増やそうと思えばいくらでも増えそうだ。実も出来るのだが、ちっぽけな実だとしか思わなかった。ところが、以下の種類と同じ仲間なのだと思うと、興味も湧いてくる。





(2009/10/28 撮影)


ランタナは、前に住んでいた家の周辺にも生えていた。トイレの芳香剤のような臭いがするし、枝を触ると細かなトゲがあって痛いし、いかにも外国の植物という感じがして、あまり好みの花ではなかった。それでも庭の空地の部分が寂しいので、縁取りの植物として育てばと思って、2年前に実をばら撒いたのだが、そのままでは生えなかったようだ。それで忘れていたら、今年になって花壇に咲くようになった。どこからか鳥が運んで来たのかと思ったら、妻が実家から小さな芽生えを持って来たらしい。

この花も、他の植物と比較しようと思わなければ、変な花で終わってしまうだろうが、同じ科だと思うと、デュランタの花にもどこか似ている。花びらの先は分かれているようだが、根元はひっついていて合弁花になっているのだろう。




(2009/10/18 撮影)

そして最後に、ムラサキシキブは、昨年妻がやはり実家から苗を持ってきて植えた。それなりに大きく育っていたので、昨年から立派な実を付けていた。以前に、山の中で野生のものを見たことがあったので、植木としてはあまり興味がなかった。それで、今年の春に花が咲いたはずなのに、まったく観察しなかった。



(2009/10/09 撮影)

ところが、10月の初めに来た台風で、かなりの実が落ちてしまって、今年はほんの少しだけが残っているだけとなった。それでも、このような丸い実を眺めていると、デュランタランタナとも共通しているようにも思える。

実は、Wikipediaによれば、ムラサキシキブはシソ科に移されたらしい。それで、来年こそは、ムラサキシキブの花を見てみたいと思っている。


(2010/06/21 追記):ここでのムラサキシキブはどうやらコムラサキという種類らしい。また、花については、以下の記事で掲げた「ムラサキシキブ2(コムラサキ) - ebikusuの博物誌