マツバゼリ

下の植物は、セリ科だろうと思ったのだが、インターネットのサイトを眺めてみてもなかなかそれらしいものに出会わなかった。このサイト(日本の野生植物)で、セリ科の植物を眺めていて、どうにかマツバゼリに行き着いた。そもそも、なぜセリ科だと思ったのかについても、それほど大した理由はないのだが、ニンジンなどの葉っぱの感じから、そう思ったのだろうか。






この植物は、畑や花壇の片隅や、濡れ縁の場所に砂利を撒いたところ(犬走りというらしい)などにも生えている。今ちょうど花をつけているが、なんとなく年中ちらほら咲いているようにも思う。砂利のところでは、ひょろひょろ生えている感じだが、畑の片隅では、結構しっかり根元の葉を繁らせている。

熱帯アメリカ原産ということだから帰化植物なのだが、特に注意をしなければ気が付かないような植物である。葉っぱだけを見ると、なにか有用な植物のようにも見えるが、花は極端に小さい。写真に撮ってみると、果実はそれなりに美しいようにも見える。邪魔になる場所に生えるのでなければ、特に駆逐はしないだろうから、今後も生え続けてもらいたい。

学名は Apium leptophyllum で、属名は Celt 語の apon (水)からで、水湿地を好むため。種小名は細い葉っぱということだろう。同じ属には、セロリがあるようで、こちらは Apium graveolens var. dulce で、種小名は強臭のある、変種名は甘いという意味らしい。