カボチャ

自宅の家庭菜園で、カボチャが大小取り混ぜて10個近く実った。家で出る生ゴミを堆肥にしているのだが、その中から勝手に生えて来た。夏の間は、蔓がグングン伸びて、畝の間を縫うようにうまく伸びてくれた。季節が過ぎて、既に主要な葉っぱは枯れているのだが、秋になって雨が降ったためか、新たに蔓が伸び出してきて、未だに花が咲いている。





目につく花のすべてが雄花だったので、もはや実を実らせるだけの栄養がないので、最後に花粉を作って、あわよくば子孫を残そうということだろうと想像していた。ところが、今朝になって雌花も見つけた。この花の実が実るかどうかはわからないが、かろうじて残っていた雄花から花粉を塗りつけておいた。



初夏に、最初の花が咲き始めたときには、雌花から咲いていたように思う。雄花がなくても、どこからか昆虫が運んでくれるのかと思ったら、結局、実らずに枯れてしまった。それで、雄花が咲き始めたときに、人工的に受粉するようにした。

一方、ゴーヤの場合は、最初に雄花ばかりが咲いて、蔓の先を切って脇の蔓を出さないと、なかなか雌花が咲いてくれない。

このあたり、雌雄同株で雄花と雌花を付ける植物では、どのように栄養配分をしているのだろうか。


このブログを書くために、カボチャのことを調べてみると(Wikipedia)、西洋カボチャと日本カボチャでは、元になった種が違っているらしい。我が家のカボチャは、畝がはっきりしていて、白菊座という種類に似ているように思われる。たしかに、西洋カボチャのような強い甘みやねっとりとした感じはないのだが、むしろあっさりとしていて、野菜の感じがする。


9月の下旬に、テレビのバラエティ番組で、祇園祭の期間に京都の人はキュウリを食べないということがクイズになっていた。キュウリの切り口が八坂神社の紋章に似ているからということだった。つまりは五放射相称ということで、キュウリもカボチャもウリ科だろうから、カボチャでは?と思って、その当時収穫していたカボチャを見てみると、見事に5の倍数になっていた。ヘタの部分が五角形であるし、畝も主要なものが10本あった。

ところが、今回写真に撮ったものを丁寧に見てみると、そんなに単純ではないようだ。主要な畝の数も10本ではないし、なによりも、雄花で六放射になっているものがある。さらに、雌しべの柱頭が3×2に分かれているようなのだが、これが標準形なのだろうか。あるいは、季節の終わりで、変異が強くなったのだろうか。花の解剖学について、追々と勉強して行こうと思う。