アカメガシワ

昨日、トウダイグサ科の植物を取り上げたので、今日は同じ科のアカメガシワを取り上げたい。

我が家の庭の何ヶ所かで、アカメガシワの芽生えが見られるが、あまりありがたみを感じない植物で、その気になればいつでも抜く気で、生えるのにまかせて来た。



写真のものは、畑のウネの横に生えたものだから、今年の春ごろに芽生えて、おそらく半年くらいの間に、ここまで大きくなったものと思われる。同じ科にポインセチアがあり、それに似ていなくもないが、まあ、荒地に生える、これといって特徴のない植物だと思っていた。

ところが、いつものとおりこのサイトの説明を読んでいたら、案外おもしろい植物だと思えて来た。まず、根っ子がものすごく伸びることに驚かされる。

そんなわけで、ウネを作り変えるときに、根っ子を掘り出してみたのが、下記の写真である。半年足らずにしては、たしかによく伸びている。岩の間などに根っ子を伸ばし始めたら、なかなか駆逐できないのだろう。埋土種子になることも合わせて、いかにも撹乱された場所での生活に適しているようだ。我が家のこの場所には、鳥が運んできたのだろうか。


それに同サイトの説明を読むと、この植物は雌雄異株らしい。それに、果実を見ると、いかにも鳥に食べてもらうように出来ているようだ。動物に食べられることによって分散する植物では、雌雄異株になり易いらしい。親の直下に落ちるものが減るので子供間の競争を回避することにもなるだろうし、果実食の動物を集めるための宣伝効果があるので、雌としての繁殖成功度に頭打ちが起きないのだろう。

そんなことを考えていると、つまらないと思っていたアカメガシワでも、雄株と雌株がどんな風に分布していて、どのように花をつけているのだろうかと、大いに気になって来た。我が家のアカメガシワの芽生えも、花を咲かせるまでは何本かをおいておこうという気になっている。