ニラとイチモンジセセリ

たまたまシャッターを切ったら、ピンボケにもならずに、意外とうまく撮れていた。

ニラの花は、今年になって初めて咲いた。一昨年に住み始めたときに、種から蒔いたのだが、あまりうまく行かずに、昨年秋に知り合いから株分けをしてもらって、今年はなんとか伸びてくれた。来年は、ニラ炒めがたっぷり食べられるものと期待している。

写真に撮ってみると、きれいな3の倍数になっているようだ。この特徴がユリ科の特徴なのかどうか、植物分類学には疎いので、よく知らないが、これから追々と学んで行きたい。



イチモンジセセリの方は、日浦勇の「海をわたる蝶」で取り上げられたことで、名前ぐらいは知ってはいたが、つくづくと眺めたことはなかった。その本は、非常に評判の高い本で、多少は読んだのだが、昆虫にあまり親しんでこなかったためか、あまり記憶には残っていない。“なぜ”移動をするのか?と考えると、大いに興味をそそられるところで、そのうちに改めて読んでみたいと思っている本でもある。

セセリというのは、「せせる」という意味で、「つつく。ほじくる。くいつく。刺す。さぐりもとめる。あさる。もてあそぶ。からかう。」などの意味らしい。上の写真は、まさに口を花に突っ込んで、そのような行動をしているところが撮れたようだ。


(2009/10/29 追記):
だいぶ前から、ニラの種が出来ていて、それをせっせと葉の根元のところに蒔いていたのだが、そろそろ終わりなので写真に撮っておこうと昨日撮影した。改めて眺めてみると、この写真だけでは、種がどのように入っていたのかよくわからない。三放射に入っていたのか六放射だったのか? まだ種が残っていれば、改めて確認をしてみたいが、なければ、来年確認したいと思う。


イチモンジセセリの方は、さすがに10月下旬になるといなくなったと思う。10月中旬くらいまでは、くたびれた羽をしたものが飛んでいたように思うのだが。


(2009/10/31 追記):
残っていた種の“さや”で確認してみると、3×2で、6つの部屋に分かれているようだ、。そこに、黒い種が重なるように詰まっている。こういう3の倍数であることの規則性は、発生的制約とか、系統的制約とかがあるのだろうか。

今日は、非常に暖かい日で、畑には蝶が乱舞している。シジミチョウが多いのだが、イチモンジセセリもわずかながらもいるようだ。海を渡らない場合には、これからの冬をどうすごすのだったか? 「海をわたる蝶」のイチモンジセセリの部分は読み返したつもりだったのだが、自分の前の具体例に即して考えないと、なにも頭に残っていないようだ。