ツルギアブの一種、ハナバエの一種(茶色い翅)、マルボシヒラタヤドリバエ

4月も後半になって、生物の動きも活発になって来て、新しい写真もたまって来たので、順次掲げて行きたい。まずは、同定の難しいものを一気にかたづけたい。


ハエの仲間は、これまでも同定できないままに、何度か掲げている。前に掲げたものも忘れかけていて、同じものを掲げるのではないかと危惧するのだが、なんとなく新しいものを見かけたということで、写真を掲げる。これまでにこのブログで取り上げたハエは、「ハエ ebikusu」で画像検索をすると、一通り見つかるようだ


●ツルギアブの一種

この“ハエ”は、ソメイヨシノの花が咲いたときに、花の中に頭を突っ込んでいるところを写真に撮った。




(2015/04/04 撮影)

このような写真で、同定ができるとは思わなかったのだが、翅脈がよく写っているので、そこからグループが決められるのではないかと期待した。真ん中あたりの部分で、後方に向かって二又に分かれている翅脈が印象的だった。

それで、翅脈の各部分の呼び方を勉強しようと思ったのだが、意外と適当なサイトが見つからなかった。このページの図によれば、二又の部分は、R4 と R5 と呼ばれる脈らしい。

結局、翅脈の方から、グループを決めるということはできなかったので、いつもの岐阜大学教育学部のサイトで、絵合わせで調べると、『ツルギアブのなかま』に似ているように思える。


さらにツルギアブということで、検索をしてみると、こちらの『田中川の生き物調査隊』のサイトにある写真などと、翅脈の感じなどは一致しているように思えるので、このあたりのグループということで、それほどハズれてはいないのではないだろうか。



我が家のソメイヨシノは、2013年にブログに取り上げたときには、2009年に植えて以来、初めて5個の花が咲いて喜んでいたが、2014年には数十個の花が咲いて、今年はおそらく100個以上が咲いてくれた。それでも、枝全体が花で覆われるところもあれば、花芽が付いていない枝では、緑の葉っぱが同時期に出て来て、ソメイヨシノらしい花の咲き方にはなっていなかった。



●ハナバエ?の一種

このハエは、センダンの木の芽生えのところに止まっていた。




(2015/04/11 撮影)

それなりにうまく写真に撮れたと思ったのだが、まったく見当がつかない。それでも、岐阜大学のサイトでの絵合わせで、ハナバエの仲間ということで、エイヤーと同定しておく。


我が家のセンダンは、これまでに2回取り上げている。1回目は2010年で、そのときには、私の背丈よりも低かったのだが、2回目は2013年に、初めて花を付けたときにも取り上げた。実は、2010年頃に、種を撒いて芽生えたものが一気に生長して、それも昨年あたりから花をつけるようになった。今日の時点では、どちらの株も、春の新芽を広げたところだが、葉の間に花のつぼみがいっぱいぶら下がっている。5月の初めころには、うす紫の花が満開になることを期待している。



●マルボシヒラタヤドリバエ

このハエは、コデマリの花のところを飛び回っていて、ひと目で、見たことのないハエだと思ったのだが、止まったところをうまく写真に撮れず、一枚だけを遠目で撮っただけだった。



(2015/04/16 撮影)

それでも、お腹の部分が特徴的な模様なので、マルボシヒラタヤドリバエというハエのようだ。


マルボシヒラタヤドリバエで検索をしてみると、このハエは、チャバネアオカメムシに寄生するらしい。それで、アオカメムシの類は、農業害虫であるから、天敵として研究されているらしい。我が家の周りでも、2013年の秋に大発生して、秋に越冬したものが、2014年の春にも大量に出現していた。ミカンなどに取り付くので、ペットボトルでカメムシトラップを作って、採集したものだった。

そういうカメムシの大発生があって、このハエが出たのだろうか。この写真の後、再度見つけていないが、今後も注目したい。