文旦

妻が実家のある海南の方へ行っていたので、また新しいミカンを仕入れてきた。海南市はミカンの本場の下津や有田と山を隔てて接しているので、産直の店ヘ行くと、とにかくミカンの種類が多い。今回は、文旦を取り上げる。





(2013/02/14 撮影)

今回の文旦は少し小さ目で、3個入って300円だった。買って来てすぐに食べたので、木の香りが残っているのか、少し渋い感じの味がしたが、日が経てば馴染んだ味になるものと期待している。

赤道に沿って切れ目を入れて、皮を二分するむき方は、インターネットで知った。このむき方は、白い皮の部分が厚い文旦にしか出来ないことで、覚えてからは必ず実践している。この切れ目を入れるときに、前に取り上げた〈ムッキーちゃん〉が、重宝する。

文旦の特徴は、他の晩柑類にはない独特の香りと爽やかな風味だろうか。それから、タネの形も角張っていて、特徴的なように思える。


文旦というと、高知が本場のようだ。何年か前に、四国縦断旅行をしたときに、高知の中村(四万十市)で、20個以上入った大袋を1000円くらいで買ったのを思い出す。私の住んでいるところでも最近栽培が増えているようで、産直の店でもよく見るようになった。

Wikipedia文旦の項目をみると、いろいろな知識がつながってくる。文旦の品種としては、巨大なミカンとして有名な晩白柚(ばんぺいゆ)などいろいろあるようだ。広島に住んでいたときには、安政柑というのも食べたことがある。ザボンというものが、文旦だと知ったのも、それほど昔のことではない。一方、ボンタン飴は、はるか昔の子供の頃に食べていたが、それも文旦が入っているのを最近知った。文旦の起源は、江戸時代初期に、鹿児島あたりに伝来して、その後各地でいろいろな品種が生まれたらしい。