トンボ2種:ハラビロトンボ、ウスバキトンボ

これまで、この路傍百種でトンボを扱ったことはなかった。我が家の庭には、水鉢を2つ並べているが、大した水量ではないことから、それほどトンボは見られないこと、また止まったところをなかなか写真に撮れないことから、取り上げる機会がなかった。さらに、子供の頃からトンボの採集はしていたが、あまり正確に種類を識別していなかったところに、アカトンボなどは季節によって色が変わったり、また雌雄で色が違ったりとすることを聞いて、トンボは簡単ではないという感触が植え付けられていた。

ハラビロトンボ
子供の頃、以下のようなねずみ色のトンボは、全部シオカラトンボだと思っていた。



(2012/07/29 撮影)

ところが、シオカラトンボの雌は黄色い色をしていて、ねずみ色をしているものには、他の種類の雄も含まれているということで、一気にわからなくなってしまった。そういえば、たしかに色が違うものがペアになって一緒に飛んでいることは記憶に残っている。少し考えてみれば、雌雄の違いだと実感できただろうが、そこまで気がつかなかった。

それで、上の個体について、いつもの福光村昆虫記をニラんでいると、ハラビロトンボの雄のように思える。

そうすると、雌の黄色い個体の写真も撮ってみたくなるが、それはまた撮れたときに付け加えたい。



ウスバキトンボ
子供の頃、以下のようなトンボは、全部アカトンボだと思っていた。



(2012/07/16 撮影)

少し違ったものとして、真っ赤な唐辛子のようになったものや、翅に濃い紋が入ったものなども意識していたが、厳密には区別していなかった。後になって、普通に群れて飛び回っているものは、ウスバキトンボだと誰かに教えてもらったが、自分で捕まえて納得したわけではない。

今回の個体も、そのような群れになるものが、たまたま止まっていたと思うのだが、勘違いしているかもしれない。


いずれにしても、いろいろな個体を見て、同定出来る種類を増やすことが、区別点にも敏感になるだろうから、観察例を増やして行きたい。