串本海中公園水族館

先週末に、串本方面へ行ったついでに、串本海中公園とすさみのエビカニ水族館を訪れた。目的は、海中公園で改装されたサンゴの水槽と、ウミガメ展だった。


入り口のサンゴの水槽は、以前のものに比べて、岩組みがコンパクトになって、すっきりした感じ。ただ、新しい岩組みに、サンゴが完全にはくっ付いていないようで、これから落ち着いて行くところなのだろう。すでに、周りの壁からは、藻類が酸素の泡を吹き出していたし、やはりここの水槽は生きている感じがする。

サンゴが生きていることがどんなにすごいことかは、どこかの大きな水族館に行ってみればよい。たいていの大きな水槽のサンゴは、ニセモノである。人工で作ったものでは、開館当初はきれいな色がついているが、時間が経つにつれて、藻類がついて、単なる枝状の石に成り果てている。また生きたサンゴを入れてあっても、死んで白骨化したものも多い。かろうじて小さな水槽で、生きたサンゴに出会える程度のものである。海中公園水族館のような大きな水槽で、サンゴが元気な状態というのは、私の知る限り他にはない。


ウミガメ展も、なかなか充実したものだった。とても、水族館の片隅に、おまけとして展示してあるようなものではなかった。クロウミガメなどは、日本で唯一の標本とのことで、こころして見た。これらを見るだけで、あっという間に時間が経ってしまって、前に見たことのある他の展示は、まったくの駆け足になってしまった。


いつ行っても、充分に見ごたえのある展示なのだが、今回もまたそのことを感じた訪問だった。