クマバチ

このところハチ続きで、さらにクマバチを取り上げる。



(2012/09/26 撮影)

クマバチは、この路傍百種を始めた2009年から我が家の庭で見つかっていた。今の時期になるとキバナコスモスが満開になって、そこに集まってくる虫の中に、クマバチが必ずいるようだ。前から取り上げようと思いつつ、大きな体で、花に安定して止まってくれなくて、なかなかうまい写真が撮れなかった。

前に住んでいた家では、道の開けたところで、夏前にホバリングをしているのが見られたので、少し出現の時期がずれているように思える。それで、生活史について調べてみると、越冬した雌雄が夏前に交尾をするらしい。その後で雌が卵を産んで、今の時期は、孵化した子供たちがすぐには巣立ちをせずに、母親から給餌を受けているところらしい。この後、子育てが終われば、母親の役割は終わるらしい。

クマバチはスズメバチほど獰猛ではないということで、比較的安心して観察をしているのだが、それほど攻撃的でもないのに、なぜあれほど大きくなるのかと思える。キバナコスモスの花だと、ドカンとぶつかって、ぶら下がるような感じになる。利用できる花も限られてくるだろうにと思ったりする。一年に一世代しか回らない生活史といい、とにかく大きくなることに意味があるのだろうか。

ハチについては、社会性昆虫ということばかりが取り上げられるようで、敬遠していたのだが(スズメバチに刺されたこともあるが)、いろいろ種類がわかってくると、見え方も違ってくるようだ。