ムラサキカタバミ

この植物は、ネタ切れになったときに、いつか取り上げようと思っていたものだが、ゴールデンウィーク中から、いろいろな生物が見つかって、なかなか取り上げる機会がなかった。



(2012/05/13 撮影)

私達が住み始めたときには、カタバミはそこら中に生えていたが、ムラサキカタバミはなかったので、なにかの機会に生えて来ないかと思ったものだった。それが我が家の庭に出現したのは、おそらく妻が実家から持ち込んだ植物の植木鉢などに混じっていたものと思える。植木鉢の植物が枯れたときに、その土を花壇の土に混ぜ込んだところの何ヶ所かで生えているようだ。昨年くらいから株も大きくなって、花をつけ始めたものがある。

この植物は、子供の頃から、明確に認識していた。町の中の住宅密集地でも、ちょっと空いた地面があると生えていた。そして、このサイトで説明されているような「すもう」遊びをしたものだった。


例によって、この植物は、南アメリカ原産の植物で、要注意外来生物リストに入っている。ところが、私が子供の頃よりはるか以前の江戸時代の末期に、既に日本に移入していたということなのだから、今さらなにを注意するのかと思わないでもない。

この植物は、日本では結実せずに、鱗茎によって増えるのだという。タネが飛ぶことで増えることがないようだから、しばらくは我が家の庭の中でどのように推移するか、観察していきたい。