クサギカメムシ、ヒメカノコテントウ2(幼虫)

前回は、ほとんど種まで同定できないものばかりを取り上げたので、今回はどうにか同定できたものを取り上げたい。

クサギカメムシ
この虫は、ムラサキカタバミの葉っぱの上に、赤い点のようなものが付いていたので、気がついた。当初テントウムシかと思ったのだが、ほんの数ミリの小さなものだった。




(2012/05/28 撮影)

写真に撮ってみると、なんとなくカメムシのように思える。いつも同定で利用しているサイトで、カメムシのところをざっと見るが、それらしいものが見つからず、サイズが小さいことと、カメムシ類が成長段階で模様も変化することを思い出して、「カメムシ 幼虫」で検索すると、それらしいものが見つかった。クサギカメムシと思える。いつもの岐阜大学のサイトを見なおしてみると、最初は気づかなかったが、そこでも載っている。

Wikipediaによれば、このカメムシは、農業害虫として有名らしい。我が家の畑の作物が影響を受けて欲しくはないが、新しい種類ということもあって、まずは歓迎したい。


(2012/07/26 追記):
成虫が、畑のキュウリ用に作った枠組みの竹の棒に止まっていた。



(2012/07/21 撮影)

このいかにも目立たない色をしたものが、上の目立つ幼虫の成虫だとは、とても思えないのだが、それぞれの生息環境を反映した模様になっているのだろうか。




ヒメカノコテントウ
今年の我が家の庭では、テントウムシ類が多い。おかげで、アブラムシはいるようだが、少しは大発生が抑制されているようにも見える。テントウムシの幼虫や蛹もいっぱい目につくようになってきた。ナミテントウやナナホシテントウの幼虫は以前にも取り上げた。ナミテントウは、幼虫にもいろいろな模様があるようで、同定にも自信は持てないのだが、とにかく幼虫にも注目するようなった。今回は、これらの2種とは、違っていると思えるものが見つかったので、写真に撮った。



(2012/05/25 撮影)

ヒメカノコテントウの幼虫だと思われる。ヒメカノコテントウの成虫は、以前にも取り上げたことがある。この種類も模様が大きく変化するようだ。今回の種類は赤っぽい地色で、前回のものが黄色っぽいものだった。他の模様のパターンのものは見つけていないが、今後も注目して行きたい。



(2012/05/30 撮影)


(2012/06/12 追記):別の模様の個体が見つかった。背中の正中線に筋が入るもので、両側に2対の黒点が加わったものらしい。岐阜大学のこの写真に比べると、後方の黒点がやや不明瞭で細長くなっている。



(2012/06/09 撮影)