チュウレンジバチ

これまでも、バラの葉っぱが、虫に食べ尽くされて、丸坊主になることはよくあった。それでもバラは強くて、新しい芽を出してくるので、あまり気にせずにいた。今回は、比較的早くから気がついたので、丸坊主になる“過程”を観察することが出来た。



(2011/07/29 撮影)

(2011/07/31 撮影)

(2011/08/06 撮影)


今回の丸坊主の犯人は、チュウレンジバチらしい。このようなイモムシは、一昨年にも写真を撮ったのだが、模様に注目して、ガの幼虫で似たものを一生懸命に探したのだが、結局同定できなかった。

今回は、ガの幼虫として探すのはあきらめて、バラの害虫として探していたら、なんとハチの幼虫ということで、引っかかってきた。バラの害虫としては、相当有名なものらしい。

今回はかなり初期に見つけたので、虫が群がっている葉っぱを取り除くことも出来たのだが、最後にどうなるか見極めようと思ったりしていたら、結局、その株は古い葉っぱを少し残してほぼ丸坊主になった。最後は、どこかに蛹が出来るかと思っていたら、結局いなくなってしまった。ネットで調べると、蛹は土の中でできるらしいから、かなりの個体が蛹になっただろうか。あるいは、バラの枝に鳥のハネの断片も引っかかっていたから、鳥に食べられたものもあったかも知れない。


この虫の名前は、誰もが気になるのだろう。チュウレンジバチは「鐫花娘子蜂」で、「鐫」は、ノミとか彫るといった意味らしい。そして、成虫はバラの茎に卵をノミで埋め込むように産むこと。そういうところまでは、多くの人が書いている。でも、残りの文字をなぜレンジと読むのか(中国読みなのだろうか)、またこの和名を誰が付けたのか、チュウレンジバチに「由来、語源、命名者」などの単語を組み合わせて検索してみたが、あまり納得の行く説明には出会えなかった。